歯周病治療
歯周病の原因
歯周病(歯槽膿漏)のもっとも大きな原因は「食べカス」です。
噛むという行為が、歯にとっていかに大事です。
柔らかいものだと、あまり噛まないで飲みこんでしまいますから、歯と歯の間に食べカスがたまりやすいのです。
そして、その食べカスには栄養分がたっぷり含まれていますから、細菌にとっては恰好の栄養源になるというわけです。
逆に、固いものを噛めば、歯のまわりの汚れをも一緒に取り去るという「自浄作用」を生むことになります。
その他、歯垢や歯石、細菌、金冠やクラウンなどのかぶせ物、噛み合わせなど要因は多々あります。
早期発見・早期治療
歯肉からの出血
歯周病(歯槽膿漏)の症状は歯肉からの出血です。
歯ブラシをかけたり、リンゴをかじったときなどに、もし出血をしていたら歯周病にかかってると考えていいでしょう。
歯ブラシも、歯周病が進行するに従って、なでるようにみがくため、ますます歯周病を悪化させることが多いようです。
正しくブラッシングしても出血があるようなら、歯周病を疑うべきでしょう。
口臭
一般に口臭は虫歯に食べ物のカスがたまって腐敗したり、歯と歯の間に食べカスがたまってでます。
歯周病の口臭は、これらとは違った一種独特の臭いです。
歯と歯肉の境目に付着した細菌が、歯の根の面に沿って根の先の方に侵入し、歯周病の菌が繁殖します。
そして、この菌が繁殖するときに臭いを発するわけです。
「息がくさい」といわれたら、歯周病の可能性をまず考えたほうがいいでしょう.
口臭は、適切な歯ブラシのかけ方をしたり、歯石を取ったりすると、意外と短期間で消えることもあります。
根本的にとりのぞくには、歯周病を完治させる必要があります。
歯がグラグラ動く
歯周病になると、骨や歯根膜が破壊されて溶けてくるため、自然と「歯がグラグラ」しだします。
ところが、ひどくグラグラする場合は別として、普通は気がつかない場合が多いです。
その他の徴候
歯と歯肉の間から常時、血やウミがにじみ出たりして朝起きたら口の中がねばっこく感じられます。
また疲労がたまったり、寝不足などで体調をくずすと、歯肉がむずかゆくなったり、腫れたり、痛みが出たりします。
歯周病の検査と治療
細菌の採取して検査します。
方法は簡単で、痛みはまったくありません、ご安心ください。
ブラッシング 〜歯周病の治療は歯磨きに始まり歯磨きで終わる〜
発見さえ早ければ、完全に治るのが歯周病です。
歯を削ることも、ましてや1本も抜かずに、歯ブラシ1本で治せることもあります。人によっては、病状がかなり進んでいても、歯磨きを励行することで治る場合さえあります。
歯肉炎の場合で2〜3週間、軽い歯周病の場合でも2〜3ヶ月歯磨きを励行すれば治りますが、これは歯石を取りのぞくことが前提となります。歯石は歯磨きでは取れないからです。
ブラッシングで歯周病予防
歯周病の原因は歯垢ですから、それをためない、増やさないことが基本です。
正しい歯ブラシの方法で毎日実行することです。
歯の表面を歯垢のない清潔な状態にしておくことが何より大切です。
ご心配の方やブラッシングについて、詳しく知りたい方は当医院におたずねください。